ジョウビタキは見ている

冬の旅人ジョウビタキさんは畑に出ているといつの間にか近くに飛んできます。

尾羽をペコペコしながらじわじわと距離を詰めてきて人間が何をしているのかを観察しているように見えます。


おそらく彼らのお目当ては人間の活動によってあぶりだされる虫。

枯草の中に隠れている虫や土の中の虫が、人間によって狩りができるところに追い出されるのを待っているのです。

実に賢い。

これから寒くなるにつれて虫を取るのは困難になってくるはずです。

体の小さな彼らは土を掘り返すこともできないし、地上にいる虫は皆なりを潜めてしまうので見つけるのは至難の業でしょう。

そんな時に便利に使えるのが、冬でも動き回り土を掘り返し、自分たちに危害を加えようとしない人間ということなのだと思います。

多分、昔からこうして彼らは寒い冬を乗り切ってきたのかな。

数年前に我が家の畑を縄張りにしていたメスのジョウビタキさんは、寒起こしという真冬に畑の土を掘り返す作業の時に、近くの支柱の上に留まって『はやく土を掘りなさい』と言わんばかりに尾羽をペコペコしてました。

そして出てきたミミズや小さい虫なんかを次々に食べていました。


積極的に虫をやったり餌付けはダメですが、彼らが勝手にこちらを利用する分にはいいのかなと思っています。

当然、彼らが来たとしても、常に土を掘り返すわけではないので何も得るのもが無い時もありますし。

そのくらいの適度な距離感で野鳥を眺めているのはとても楽しいです。

残念なのはそういう作業中はカメラを持ち歩く余裕がないので、写真にとれないところ・・・とはいえこの楽しい時間はカメラで構えたりしていないからこそのものなのかなとも思うので一人占めして楽しんでおきます。


今年も彼らが無事に年を越して、春に北へと旅立てるように見守ることとします。

まんまるジョウビタキ饅頭はかわいいんだぁ(*´ω`*)


見に来てくださりありがとうございます(o*。_。)oペコッ


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